式年造替で御本殿を特別公開している奈良の「春日大社」へ参拝に行ってきました。
式年遷宮(しきねんせんぐう)はニュースなどで伊勢神宮が取り上げられていたので聞いたことがある人も多いと思います。
伊勢神宮の式年遷宮は20年ごとに社殿を新たに建て、神さまにお遷りいただくもので移動なさることで「遷宮(せんぐう)」と呼ばれます。
春日大社の式年造替は建物を元の姿に作り替えるために、作業中は別の場所(御仮殿)へお遷りいただくのですが、作業終了後はまた同じ建物にお戻りいただくため「造替(ぞうたい)」と呼ばれます。
式年造替(しきねんぞうたい)とは
神さまがお鎮まりになる神殿や、神さまの御料で御殿の中にお納めをする御神宝などを造り替え、御修繕を行うことによって、御神威のさらに若々しく力強いご発揚を願う、日本人固有の信仰に基づいて行われるものであり、春日大社では創建以来ほぼ20年毎ご奉仕されてきました。(春日大社)
奈良観光2015 第一弾 移動経路
5年ぶりの奈良観光になります。
実は京都市内へ行くよりも奈良市内へ行く方が時間的に近かったりします。(^^)
第一弾は、春日大社→新薬師寺→浮見堂→興福寺を訪れました。徒歩での移動は疲れるだろうと判断し、行きはバスで移動したのですが、後から実際の経路を確認するとバスよりも徒歩での移動距離が長かった(笑)
春日大社
▲ 奈良交通の市内循環バスに乗り「東大寺大仏殿・春日大社前」バス停で降りて南へ少し歩くと春日大社の参道があります。
後から気がついたのですが、ここは参道の途中だった。(^◇^;
▲ なんと「一の鳥居」はバス停から西にあり、帰りに興福寺へ寄るときに発見してしまった。
これならバスに乗らずに一の鳥居からスタートすればよかったと後悔したのであった。でもかなり歩かないといけないけどね。(^^;
▲ 凄い厳かな雰囲気の参道が長い距離続きます。
▲ 途中にはこのように小さな社が所々あります。
▲ やっと春日大社だと分かる場所に到着です。春日大社は世界遺産なんです!
春日大社(かすがたいしゃ)は、中臣氏(のちの藤原氏)の氏神を祀るために768年に創設された奈良県奈良市にある神社。旧称は春日神社。式内社(名神大社)、二十二社(上七社)の一社。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社。神紋は「下がり藤」。
全国に約1000社ある春日神社の総本社である。武甕槌命が白鹿に乗ってきたとされることから、鹿を神使とする。ユネスコの世界遺産に「古都奈良の文化財」の1つとして登録されている。(ウィキペディア)
▲ こちらが「二之鳥居」です。徐々に観光客が多くなってきました。式年造替が行われているからだと思うのですが、外国人観光客が多かったですね。
▲ 参道には鹿が居るので、珍しそうに写真を撮っている外国人観光客の方々が多かったです。
ここは東大寺の鹿と違っておとなしいから近寄っても大丈夫ですよ(笑)
▲ 伏鹿手水所に集まるアジアの観光客たち珍しいのかな?木と同化しているので分かりにくいですが、普通の手水舎は龍の口から水が出てますが、春日大社は鹿だった!
▲ 本殿へ向けて歩いていきます。
▲ 途中で鹿が突然に顔を出したので驚く(笑)
▲ 春日大社の南門です。
▲ 南門をくぐると参拝所があります。
▲ 南門を入って右側に御朱印所がありますので、こちらで御朱印を頂きました。
▲ これより先は特別公開されている国宝の御本殿になります。20年に一度の公開で普段は足を踏み入れることができない特別な場所になります。
そして140年ぶりに開門された後殿へも参拝することができました。140年ぶりなのでこの場所は生きているうちに参拝するのが難しい場所とも言え貴重な体験をしたことになります。
なお内部は撮影禁止となっておりますので、詳細は下記のリンクを御覧ください。
国宝 御本殿特別公開 : 春日大社第六十次式年造替奉祝行事実行委員会
▲ 春日大社の「中門・御廊」です。この中が今回特別公開されているとても神聖な場所なのです。
▲ 春日大社といえばこの回廊ですよね。よく写真で見たのですが、実際に見るとまた違った印象を受けます。
来るまではもっと広い場所だと想像していたのですが実際は広くもなく大きくもなくって感じでした。それに反して他の神社を含めた一体の敷地の広さには驚かされる。
▲ 東回廊から見た南門です。
▲ 上の祢宜道を歩いて今度は「新薬師寺」を目指します。
ちなみに上の祢宜道には若宮15社があり「若宮15社めぐり」ができるようになっています。春日大社の周辺にはたくさんの神社があるので見応えたっぷり。
時間の関係でまわることはできませんでしたが、式年造替が終了して落ち着いた頃にまた訪れたいと思っています。
春日大社の御朱印
▲ 春日大社の御朱印です。
京都の平安神宮についでシンプルな御朱印なんですね。
式年造替特別記念品
▲ 御本殿を参拝すると「式年造替特別記念品」を頂くことができます。
▲ 中身は「香袋」が入っておりとてもよい香りなのです。ビニール袋に入っていても香りが強いのです。今はこれをひらくPCバッグの中に入れてあり、バッグを開けるたびによい香りがするようになっている。
春日大社はお清めに「香」を用いる珍しい神社なのですね。
それにしてもこの香り好きだわ。お香で売ってないのかな?
本日のまとめ
5月31日までが特別公開だったので、5月下旬ごろに訪れようと早くから計画をし行ってきたのですが、6月30日まで期間が延長されました。
20年に一度の公開で後殿は140年ぶりの公開なのでこのチャンスを逃すと次はもうないかもしれません。是非訪れることをお薦めします。
奈良観光2015 第一弾 一覧
地図
『春日大社』
〒630-8212 奈良市春日野町160
TEL.0742-22-7788
近鉄奈良線 奈良駅から徒歩25分
(Japan Nara, Kasuga-Taisha Shrine)